産学連携・産産連携のコーディネート
TAMA協会は1998年に「TAMA産業活性化協議会」として設立されました(2010年に法人化)。「コネクテッド・インダストリーズ 産学官金でひと・もの・ことのつながりを推進し、ビジネス機会と人財が集まる場を形成する。」をビジョンとした活動を行っており、埼玉県南西部地域、東京都多摩全域、神奈川県中央部地域の企業、大学、研究機関、商工団体、自治体、金融機関が会員となっています(会員数469、2020年1月20日現在)。
この地域は、私立大学のキャンパスや大手企業の工場、研究所が多数立地している他、航空宇宙産業、精密機械加工、測定・計測などの分野で優れた技術開発力を持つ中小企業が多く存在しています。同協会では会員間の幅広いネットワークを活かしながら、産学連携・産産連携のコーディネートをこれまで1,000件以上行ってきました。
TAMA協会との連携が意味するもの
TAMA協会事務局長の芳賀啓一氏は、中小機構との連携に至った理由をこう語ります。
「これまでもTAMA協会では産学官のマッチング交流会や海外展開支援を行ってきました。ジェグテックはそれをウェブ上でできるという点で、非常に優れたプラットフォームだと思います。特に登録企業数が2万件を越えている点は魅力的で、ここをマッチングの入り口とすることで会員企業の売上拡大が大きく期待できると考えました」。
同協会では会員企業に対し、ジェグテックを活用したマッチングについて告知活動を行い、各種交流会を開催していく予定です。
中小機構としてもTAMA協会との連携は大きな意味を持ちます。優れた技術力を持つものづくり企業の情報が加わることで、マッチングサイトとしてのジェグテックの魅力が高まることは間違いありません。
ジェグテックマイスターの活動
ウェブ上でマッチングを行うのがジェグテックの特長ですが、そうしたやり方にまだ慣れない中小企業の担当者も少なくありません。そこで中小機構では、ジェグテックを活用したマッチングに精通したプロフェッショナル人材を育成する「ジェグテックマイスター」研修を実施。TAMA協会の鈴木直仁氏と笠井俊介氏にもこの研修にご参加いただきました。
「まずは丁寧に説明して、その便利さを実感してもらうことから始めています。ジェグテックは中小機構が運営していますので、他の民間のサイトと比べても信頼度が段違いで、企業に紹介しやすいですね」。(鈴木氏)
「ジェグテックはとても使いやすいサイトだと思うのですが、ウェブという点で不安を感じる企業の方もいらっしゃいます。その部分は我々がフォローしながら、マッチングにつなげていきたいと思います」。(笠井氏)
ウェブ上で大手企業とコンタクトができても、はじめての交渉となると中小企業側は不安を抱くものです。そこにマイスターが仲介者として同席することで心強い味方となり、相手側のニーズを掘り起こしてビジネスを広げていくこともできます。
寄り添う形の支援
またTAMA協会では、会員企業の技術情報をまとめた冊子「ワザ自慢」を10年以上にわたり制作しており、そのデータは順次ジェグテックの「TAMA協会特設サイト」に掲載される予定です。
「自社の技術力をどのようにアピールするか、そのノウハウを持っていない企業も多い。われわれはその会社の技術力の深い部分まで把握していますから、オープンにできる範囲で効果的な情報発信の方法をアドバイスできる。伴走というか、寄り添うことこそ協会の役割だと思います」。(芳賀氏)
ジェグテックを通じてマッチングに成功した企業が出てくれば、それをロールモデルとして「どのように使えばいいのか」をアピールしやすくなり、さらに活用が進むはずです。TAMA協会では異業種交流会などのイベントを多数開催していますが、協会やジェグテックマイスターが中小企業に寄り添いながら、リアルとウェブの両輪でサポートしていくことで大きな成果を上げることを期待しております。