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自由な発想で独自のロボットシステムを開発
人手不足の解消や働き方改革を推進する

メカトロ・アソシエーツ株式会社 代表取締役 酒井 良明 氏

ABOUT COMPANY

ロボットシステムや治工具などの設計・製造・販売で業績を伸ばすメカトロ・アソシエーツ
その独自のロボットシステムは、深刻な人手不足や政府が推進する働き方改革など、
時代の流れが後押しする中、大きな注目を集めています。
このような時代に、メカトロ・アソシエーツはどんな未来を思い描いているのでしょうか。
代表取締役 酒井良明氏にお話を伺いました。

他社との差別化を目指し
「カットリーナ」を開発

前職でもロボットに限らず「ものを作るためのシステム」を作る仕事をしていた酒井氏。しかし、だんだんと自分たちの思い描くものをもっと自由にカタチにしたいという思いが強くなってきました。
「僕らとしては新しいものを作りたいし、最先端のロボット技術を取り入れてやっていきたかったんです。それを目指して起業したということになりますね」。
満を持して、2006年10月にメカトロ・アソシエーツ株式会社を設立。初めは、お客様に営業に行ってもなかなか話を聞いてもらえず苦労したそうです。話を聞いてもらうには、他社と違うことをやらなければいけないと考え、最初に製品化したのが、プラズマ切断ロボットシステム「カットリーナ」でした。
「“カットリーナ”の特徴は、誰でも操作できるように対話形式で簡単に設定ができるソフトを入れ、2次元のCADデータを使ってそのデータ通りに自動で切断するシステムを導入した点です。他にこんなロボットを作っているところはありませんでした。すると、徐々に話をさせてもらえるようになりました」。

代表取締役 酒井 良明氏
代表取締役 酒井 良明氏

機能を特化した独自の製品

その後も機能を特化したさまざまな製品を開発していきます。「ナラウーノ」は匠の「磨く」技術をデジタル化してロボットに仕事をさせるシステムです。製品の3Dデータをロボットの軌跡に変換した後、磨く速度や強さ、角度などを職人の助言をもとに試行錯誤しながら設定していきます。これまでロボットでの作業が難しかった複雑な形状や自由曲面にも対応可能で、磨く素材も問いません。
「匠の技術の伝承というのはこれからの時代の大きな課題です。人に技術を覚えてもらうにしても、素質の問題もあり難しい場合もあると思います。でも、ロボットであれば確実に覚えてくれるんです」と酒井氏。
同社のロボットの本体は、さまざまなロボットメーカーの産業用ロボットを活用しています。基本的な動作しかできないロボットに、さまざまな独自の機能を持たせることで、メカトロ・アソシエーツの製品となるのです。この産業用ロボットの先端だけを交換できる専用スピンドルユニットを開発し、溶接ビード加工ロボットに仕上げたのが「ケズルーノ」。先端にさまざまなツールを持たせることができるため、荒工程、中間加工工程、仕上げ工程、ポリッシング工程、どの工程でも使えるのが強みです。
次に注目したのが、航空機などで利用される樹脂複合材(CFRP/GFRP)の加工です。樹脂を加工する際に出る粉塵は、人体に悪影響を及ぼします。この作業をロボットが代替できれば大きなメリットとなります。開発を進めた結果、生まれたのが3D CADデータを利用した自動切削加工ロボット「ジュシカットスルー」。コスト削減にもつながり、省スペース化も実現するなど、多くのメリットを享受できる製品となりました。
すべての製品の名前は酒井氏が自ら付けているとのこと。このような分かりやすく特徴的な名前をあえて付けている理由を酒井氏は次のように語ります。「名前に興味を持ってもらうことがまず重要です。そのおかげで、お問い合わせが増えました。また、お客様に自社の課題の何に使えそうかを直感的に理解していただくことも狙っています」。

産業用ロボットをカスタマイズして製品化する
産業用ロボットをカスタマイズして製品化する

強みは提案力。
時代の流れとともに引き合いが急増

昨今の深刻な人手不足や政府が推進する働き方改革など、仕事の効率化という時代の流れを受けて引き合いが急増しているとのこと。引き合いがあった時に大切にしているのは、お客様が本当に求めているのは何かを即座に理解することだといいます。「人を効率化したいのか、費用対効果を上げたいのか、工場の価値を上げたいのか。お客様の困っていることを察知し、システム全体でどこにどう予算を配分するかコンセプトを決め、見積もりを立てています。そして、その要望に応じたロボットの動きを実際にお客様に見てもらえれば、だいたい具体的な話になっていきますね。ここまでの提案が出来るようになるには、やはりそれなりの経験が必要です」と酒井氏。

お客様が何を求めているのか理解して提案する
お客様が何を求めているのか理解して提案する

タイにも進出。
海外に目を向けた理由

同社は、タイに海外進出もしています。その目的は、初めは日本のメーカーに自社を知ってもらうためでした。「海外に出るとそこに来ている日本のメーカーと仲良くなれるんです。日本に戻った担当の方に声をかけてもらったこともあります。特にタイはいい会社になってきています。向こうのほうが大きくなるかもしれません。でも、日本に貢献したい気持ちが強いので、今は日本の仕事に注力したいと思っています」と酒井氏。

工場でデモンストレーションを行うこともある
工場でデモンストレーションを行うこともある

社名の
「アソシエーツ」の意味

ロボットシステムのすべてを自社だけで開発しているわけではありません。メカトロ・アソシエーツは機械部分を担当し、ソフトはソフト専門の会社に、電気は電気専門の会社というように協力して作り上げています。
「だから“アソシエーツ”なんです。全部1社でやろうとすると、売上は上がりますが、固定費も上がってしまいます。そのリスクを負うよりも、集団的な形でやりましょうというのが僕らのコンセプトなんです。それぞれの得意分野を持ち寄って技術をシェアして仕事を増やしていく、それが理想ですね」と酒井氏。

得意分野を持ち寄れば良いと話す酒井氏
得意分野を持ち寄れば良いと話す酒井氏

遊び心のある会社を目指したい

酒井氏の頭の中には、今後もやりたいことが、たくさんあると言います。「今、スタッフに現状と違う分野に活用を見出せるところがないか考えさせているところです。ロボットは製造業だけではなく、今後さまざまな分野に広がっていくと思っています。スタッフの想像力を具現化したいのです」。さらに酒井氏は次のように話します。「自社をアメリカのピクサーのような遊び心のある会社にしたいのです。そうすれば、若い子も入ってきてくれるのではと期待しています。若者のとんがったアイデアを取り入れて、遊び心のある会社を目指していきたいです」。

メカトロ・アソシエーツの社屋
メカトロ・アソシエーツの社屋

FROM J-GoodTech

メカトロ・アソシエーツは、協力会社と協業しながら独自のロボットシステムを開発し、
人手不足や働き方改革など時代の要請に応えている会社でした。
ジェグテックで、どういった企業とマッチングしたいかをたずねると、
関東方面でメンテナンスなどに協力してくれる会社と出会いたいとのこと。

ジェグテックはさまざまな会社が自社の技術、製品、サービスをアピールできる
ビジネスマッチングサイトです。メカトロ・アソシエーツ株式会社様のように、
パートナー企業や自社技術のアピール機会を探している多くの企業様にご利用いただいております。
これまで出会えなかった企業様とのビジネスマッチングの機会が得られますので、
今後ともぜひジェグテックをご活用ください。

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ぜひジェグテックをご活用ください。

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