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営業マンはエンジニア。
技術と速度の中小企業生き残り戦略。

株式会社ブライテック 代表取締役社長 植木 清文 氏 / 技術部部長 相原 茂 氏

ABOUT COMPANY

システム開発や電気機器製造、車両事業などを展開し、大分県大分市に本社を構える株式会社ブライテック
同社は元々、大手住宅設備機器メーカーの下請けとして、家庭用設備機器の組み立てを行っていました。
その後大きく事業転換し、現在はエレクトロニクス関係のスペシャリストとして九州管内や西日本を中心に約90社と取引を展開しています。
立地的には決して恵まれているとはいえない同社が順調に事業を展開している秘密とは。
代表取締役社長の植木 清文氏と、技術部部長の相原 茂氏にお話を伺いました。

組み立てからエレクトロニクスへの大転換

「今でこそブライテックはエレクトロニクスの会社と言っていますが、私が入社する前は大手住宅設備機器メーカーの下請けとして、家庭用設備機器の組み立てを行っていました」。現・代表取締役社長の植木氏が入社したのは2009年。同社がエレクトロニクスの会社として舵を切り始めたのは、まさにそのときだったそうです。ちょうどその頃、ブライテックはひとつの転換期を迎えていました。「家庭用設備機器の組み立て事業は順調でしたが、それだけでは先細ってしまう。これからは技術系も取り入れなければという思いが前社長にはあったそうです。そこで、私を含めて技術系社員を一気に採用しました。先見の明と言いますか、これからは電気の時代だと考えられたのでしょうね」。

代表取締役社長の植木氏(左)と技術部部長の相原氏(右)
代表取締役社長の植木氏(左)と技術部部長の相原氏(右)

電気関係の卓越した技術

同社の事業は大きく4つに分類されます。主力の「システム事業」、半導体FAや太陽光発電などに使われるハーネス等を大量生産する「マスプロ事業」、新幹線やモノレールの電気配線や改造を行う「車両事業」、住宅用電気設備の配線設計などを行う「RC事業」です。そして、それらとは別に開発事業も執り行っています。「取引先には電線製造メーカー、鉄道車両製作メーカー、あとはプラント系、半導体の工場だったりが多いですね。おかげさまで、電気機器に関する仕事には定評があります。たとえば鉄道車両製作メーカーのお仕事がきっかけとなって始まった“車両事業”は、元々はハーネスの製造を委託されただけでした。ところが、当社の技術力に目を付けてくれたお客様から工場に人を派遣してほしいというお誘いをいただき、今では山口県にあるお客様の工場の中に当社の事務所を置かせていただいています」。

工場内は事業部によって分かれていて、従業員が黙々と作業する
工場内は事業部によって分かれていて、従業員が黙々と作業する

中小企業はスピードが命、
全員営業の強さ

植木社長にブライテックが選ばれる理由をたずねると、「営業力」と「技術力」とのこと。「当社が選ばれる一番の理由は人間関係構築力でしょう。我々のエンジニアは営業力があります。通常の会社は営業と技術を分けているところが多いと思いますが、我々は事業部としての営業部を持っていません。その理由は「中小企業はスピードが命」だからです。案件があった際に、いちいち営業が行って案件を持ち帰って社内で技術に相談していたら、競争には勝てません。現場の人間が営業もできることで、スピーディな提案や改善ができるのです。技術職の中でも各部門長が筆頭となって営業活動を展開しています。あとは、このエリアに電気を専門に手がける企業が少なかったというのもありますね」と植木社長。エンジニアの中には元々は営業が不得手の人もいますが、現場で営業マンの役割も兼ねる上司の様子を見て、自然に営業力を身につけていくのだそうです。

工場内にある巨大な配電盤
工場内にある巨大な配電盤

新しい挑戦は、
新しい発見を生み出す

今後、特に取引を拡げていきたい業界や分野をたずねると、ジャンルは絞らないけれども、同社がエレクトロニクス分野の中でも「弱電」に強みを持つことから、「強電」を扱える企業とのマッチングを期待しているとのこと。植木社長は、「我々ができることは挑戦していきたいですし、それによって新しい発見ができると考えています」と意欲を見せます。また、技術部の相原部長は「私たちの強みのひとつにフットワークの軽さがあります。ご相談があればすぐに伺いますし、エンジニアのレベルが高いので、お客様の課題を理解するのも早いと自負しています」と話します。社内は複数の事業部に分かれていますが、必要に応じて部署の垣根を越えて相談に乗ったり、助け合ったりするのだとか。「仕事をしているときは、年齢や役職は関係ないですね。みんなフラットです。そんな中で、新しいアイディアもどんどん出していける企業でありたいです」と植木社長は話します。

若い社員も多く活気がある
若い社員も多く活気がある

大手企業では出来ないことも、自分たちの好きなようにやれる

主力4事業の他にも新規の開発に挑戦し続ける同社。工場内には、他の電子機器やケーブルなどとは明らかに異なる装置がありました。「これは、B-GOといって、歩行器の電動化装置です。重度障害児の中には、自分で歩行することが困難な子どもたちもいます。そういった子たちは歩く経験が乏しくなるので、リハビリに対して消極的になってしまいます。この機械は、子どもたちが使っている歩行器や車に簡単に取り付けられて、簡単な操作で移動することができます。これにより、移動することに対して関心を持ってもらうのです」と相原氏。このB-GOは別府発達医療センター、大分大学とブライテックの産学官連携により開発されているとのこと。「我々は積極的に新しいことに取り組んでいます。大手企業ではできないようなことも、自分たちで好きなようにどんどんチャレンジしていきたいと思います」と植木社長は締めくくりました。

重度障がい児向け歩行器の電動化装置B-GO
重度障がい児向け歩行器の電動化装置B-GO

FROM J-GoodTech

営業力と技術力で実績を上げるブライテック。ジェグテックのマッチングサービスも
繰り返しご活用いただいており、最近では防災システム関連の会社との取引も開始しました。
「ビジネスマッチングサイトは多数あるが、ジェグテックは親切にアドバイスをしてくれる」
というお言葉を頂戴しました。

日本の中小企業は優れた技術を持っていると言われて久しいですが、
中小企業の中にはその技術を活かして新たな事業に挑戦されている企業が数多くいらっしゃいます。
今後も中小機構では、そのような技術力や卓越したサービスを有する中小企業に焦点をあて、
より多くの企業の目に触れるような活動を促進していきたいと考えております。

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