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国内・海外市場動向
令和3年度 航空宇宙産業ビジネスマッチング2次公募特集

~経済産業省関東経済産業局と中小企業基盤整備機構が国内航空宇宙産業・空飛ぶクルマ産業の競争力強化を図るためマッチング事業を共同実施~

ジェグテックではサイト上のマッチングに加え、行政機関・支援機関の皆様と連携し、マッチング機会の創出に取り組んでいます。
この度、経済産業省関東経済産業局と共催で「令和3年度 航空宇宙産業ビジネスマッチング2次公募」を実施いたします。
すでに航空宇宙産業・空飛ぶクルマ産業に参画している、またはこれから参画されることを検討している皆様のご参加をお待ちしております。

■ マッチングの流れとスケジュール

※1次公募に引き続き、バイヤー・サプライヤー企業様間で日程や面談場所等ご調整いただき、個別面談をしていただく形式での開催とさせていただきます。
※バイヤー企業のニーズ詳細の確認、提案にはJ-GoodTechへのご登録が必要です。

■ バイヤーからのニーズ内容は以下のご案内リンクよりご確認いただけます。

■ 航空宇宙産業分野のマッチング創出に向けて

関東経済産業局では、平成26年度より航空宇宙産業ビジネスマッチングを開催し、航空宇宙産業の裾野拡大・新規参入をお手伝いしています。昨年度開催した「令和2年度 航空宇宙産業ビジネスマッチング」では5社のバイヤー企業のニーズに対し、63件の商談が実施されました。

コロナ禍において航空需要が低迷する中での開催となりましたが、多くの企業様よりご参加いただき、商談まで進んだ企業様からは、

■ コロナウィルスの影響で顧客訪問や展示会への出展が制限される中、インターネット上で大手企業のニーズに対する提案機会を提供いただける点が大変ありがたい。

■ 行政によるビジネスマッチングは、航空宇宙産業という政策に即しているためニーズが明確であり、マッチング率が高いと感じますし、費用面の負担が無くコロナ禍の経営環境下でもバイヤー企業との取引拡大に向けたきっかけができ大変有益でした。

■ 今まで航空宇宙部門とは全く取引がなく、どの顧客にPRしていいか分からない状態でしたが、本ビジネスマッチングで糸口を掴めたことは非常に大きい成果でした。

■ 民間のビジネスマッチングでは主に中小企業様が相手ですが、一方で今回の航空宇宙事業のような普段なかなかコンタクトできないバイヤー企業と接点が持てたのは、行政主導のマッチングならではと感じました。

といったお声をいただいております。
※航空宇宙産業分野のマッチング創出に向けて、ジェグテックは関東経済産業局と連携して本事業を実施しております。関東経済産業局のジェグテック活用事例はこちらからご覧ください。


また、今年度で8回目を迎える航空宇宙産業ビジネスマッチングでは、高い技術力・提案力を持つサプライヤー企業と新たなビジネスパートナーを探すバイヤー企業とのマッチングに繋がる事例も創出されています。ここでは、その中から3つの事例をご紹介します。

事例1 株式会社丸菱電子
(新潟県長岡市)

■ 社名:株式会社丸菱電子
■ 設立:昭和49年
■ 資本金:3,000万円
■ 代表取締役社長:南 直樹
■ 従業員数:48名
■ 営業品目:金属熱処理業、及び設備設計、製造
■ 主要取引先:株式会社小森コーポレーション、日立建機株式会社など

■ ビジネスマッチング実施年度、バイヤーニーズ
・平成27年度:東京航空計器 半密封状態でのろう付け技術(ステンレス&熱線)

■ 受注状況
・東京航空計器より、令和元年に熱処理に係る装置を受注、納入した。
・受注総額は約1億円(令和2年2月までの累計金額)

■ 経緯
・平成27年度の商談会後に、弊社の担当者から東京航空計器に何度も連絡を入れて、アプローチを行い、先方の担当者に当社の名前と業務を覚えてもらった。
・1年位経った後に、先方の開発プロジェクトがスタートして、引き合いの連絡をいただいた。
・その後、開発品の熱処理加工について当社が試作を行い、2年間試作を繰り返した後製品が完成した。
・商談会の時は弊社が熱処理の加工を受注することを狙っていたが、最終的には先方が内作することとなり、当社は加工受注ではなく、熱処理に係る装置を販売することとなった。
・販売する装置は弊社のグループ会社(橘技研)が製造している。当社は販売代理店の形のビジネスとなる。
・まずは1台の装置を受注したが、先方の開発品の販売が順調に成長すれば、追加の発注が期待できる。

■ 受注要因
(1)商談会後にこちらから継続的に電話を入れて、弊社の名前と業務を先方担当者に覚えていただいた。そのおかげで先方の開発がスタートした時に引き合いの連絡をもらうことができた。
(2)販売した装置は競合他社は製造できても、試作まで対応できるのは少ない。弊社は試作に必要となる高周波焼入装置を保有しているので、試作対応が可能であった。試作まで対応するというサービスを提供したことが受注につながったと考えている。

事例2 佐渡精密株式会社
(新潟県佐渡市)

■ 社名:佐渡精密株式会社
■ 設立:昭和45年
■ 資本金:1,100万円
■ 代表取締役社長:末武 和典
■ 従業員数:106名
■ 営業品目:精密小物部品の機械加工、2次加工及び組み立て
■ 主要取引先:株式会社IHI、東京航空計器株式会社など

■ ビジネスマッチング実施年度、バイヤーニーズ
・平成27年度:多摩川精機 MC、NCで100分台同軸度(1/100ミリオーダー)、垂直度およびミクロン公差の切削加工

■ 受注状況
・多摩川精機から加工部品の生産を受注した。その後派生機種の部品まで広がり、継続的に受注している。
・受注総額は1,690万円(令和2年2月までの累計金額 ※多摩川精機グループ含む)

■ 経緯
・ビジネスマッチングの商談会に社長(当時副社長)も参加して当社のPRを行った。
・商談会後に連絡を入れてアポをとり、商談会の2週間後に先方を訪問した。先方は上司の方も出てこられて面談した。詳しいニーズをお聞きし、提案したところ、見積依頼を受けることができた。
・何度か訪問して話をお伺いすると、加工精度が出なくて品質がクリアできない部品があって困っているという悩みをお聞かせいただいた。弊社で試作したところ、加工精度も確保できており、品質も合格した。これによってお客様の信頼を得て、受注することができた。
・先方は派生機種の部品についても問題を抱えており、順次弊社の受注に切り替えたことで、複数部品の受注に拡大した。
・価格については当初開きがあったが、交渉を重ねて歩み寄った。

■ 受注要因
(1)航空機部品を7年以上経験、受注した素材の加工ノウハウがある。(平成27年時点)
(2)お客さんとのコミュニケーションが重要。単に図面をもらって製造するのではなく、図面上の重要なポイントをきちんと聞き出す必要がある。それを聞き出すかどうかで製造の良し悪しは変わる。航空機事業の責任者の副社長(現社長)が顧客を訪問して、しっかりとコミュニケーションしたことも一つの要因と考えている。

事例3 サカイ産業株式会社
(静岡県島田市)

■ 社名:サカイ産業株式会社
■ 設立:昭和30年
■ 資本金:2,000万円
■ 代表取締役社長:酒井 昌浩
■ 従業員数:172名
■ 営業品目:産業用繊維加工品事業・繊維強化複合材料成形品事業
■ 主要取引先:電機メーカー,電線メーカー,建設土木メーカー,航空機部品メーカーなど

■ ビジネスマッチング実施年度、バイヤーニーズ
・平成28年度:バイヤー名・ニーズ非公開

■ 受注状況
・777X 向け装備品(1機につき12個使用)。2020年度までの受注額は約2億円。
・2021年度はコロナ禍による航空機需要の大幅な減速の影響を受けつつも、300万円の売上を見込む。
・2022年度からは700~1,000万円/年で推移し、2024年度から約3,000万円/年の継続的な需要を見込む。
・その他、次工程の取り込み・拡大に関して顧客と試作を進めており、対象部品の拡大と合わせて、
付加価値提案を進めている。

■ 経緯
当該バイヤー企業とはビジネスマッチング以前も接点があったが、ビジネスマッチングで新規機種の開発の話があった。タイミングが良かった。

■ 受注要因
(1)当該バイヤー企業の困り事に対応。プレス機や切削機械等、設備投資も行い対応した。尚、昨期は塗装ブースを静岡県の補助金(上限1,500万円)を利用し購入。NC加工、塗装、接着と受け持つ工程を増やし、顧客のノコギリ発注を減らす提案を行っている。
(2)設計変更や製作工程見直しなど、コストダウンに対して積極的な提案を行っている。


令和3年度の航空宇宙産業ビジネスマッチングにおいても多くのバイヤー企業よりニーズをご提出いただきました。ぜひ、サプライヤー企業の皆様からご提案をお待ちしておりますので、以下リンク先よりニーズ詳細をご確認いただき本事業へご参加ください。

幅広く事業展開を目指す企業の方は、
ぜひジェグテックをご活用ください。

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