日本企業と海外企業の縁をつなぐコーディネーターの役割。
「うまく話が進んだ商談も多くありましたし、展示ブースを回ってみて、海外に展開できそうな独自の技術を持つ日本企業を新たに見つけられたことも収穫ですね」。そのように手応えを語ってくれたのは、ジェグテックの植田コーディネーター。以前は大手総合商社に勤務し世界中を飛び回っていたという豊富な海外経験を生かし、海外企業と日本企業のマッチングをサポートすることが仕事。このイベント期間中も、忙しそうに会場内を行き来していました。
日本の中小企業と海外企業のビジネスマッチングに力を入れているジェグテックは「新価値創造展2017」において、台湾、ベトナム、タイから約40社の海外企業が参加した「ジェグテック 海外企業展示&商談会」を開催しました。特別に用意された商談コーナーでは、各社がテーブルを挟んで独自技術の説明を行ったり、販路拡大の可能性を探るなど真剣な商談が行われ、ジェグテックのコーディネーターも仲介役として参加し、通訳の方と共に商談がスムーズに行われるように重要な役割を果たしていました。
ビジネスの芽を生み出す的確なサポート。
今回ベトナム企業3社と商談を行ったというカネパッケージ株式会社営業部の市村課長は「商談の場で、どういうふうに話を進めていけばいいかサポートしていただき、うまく話が進みました。実際に弊社の人間が現地でお会いする約束までできました」と商談を一歩進められたことを喜びつつ、コーディネーターの役割の大きさを語っていました。また、台湾から参加していたShuu Tech Corpの周社長は「去年のこの商談会でも、植田さんが担当でした。今年会ったときには友人に再会したような気分でしたね。心強い存在です」と、大きな信頼を寄せている様子でした。
「例えば、日本企業は品質や納期を重視する傾向があるのに対し、海外企業はコストを気にする会社が多い。そういった特徴や違いがあることをふまえたうえで、両社の商談の仲介役としてフォローやアドバイスを心がけました」。そう語る植田コーディネーターをはじめ、ジェグテックのコーディネーター陣は、日本企業と海外企業の間に立ち、今回だけでも約250件もの商談を手がけ、数多くの新しいビジネスの芽を生み出していました。
ビジネスの成功を願うコーディネーターの思い。
「新価値創造展2017」におけるコーディネーターの仕事は、商談の仲介だけにとどまりません。商談の合間に、海外企業の出展ブースへやってくる一般のお客様の困っている様子を見かければ、声をかけて解説や案内を買って出ていました。そしてもう一つ大切な仕事、ジェグテック登録企業へのあいさつ回りも行っていました。「ジェグテックはwebサイトが基本ですから、こうした機会ではじめて直接お会いする企業の方も多いんですよ」。そう語る植田コーディネーターは、商談会の空き時間を利用して、普段なかなか会うことのできないジェグテック登録企業のブースを精力的に訪問していました。「こんな海外企業と組んでみたいという生の声を聞きたいし、企業の方も遠慮せずにどんどん私たちに伝えてほしいですね。そうすると私たちも次の行動がしやすくなりますから」。もっと積極的にジェグテックを活用してもらって、ビジネスを成功させる企業が増えること、そしてジェグテックを通したネットワークを広げていくことが植田コーディネーターの願いだそうで、「これからも、多くの企業を繋いでいきたいですね」と笑顔でこれからの抱負を語ってくれました。
プロフィール:中小機構 新市場開拓コーディネーター 植田博
大手総合商社で、アルジェリア、フィリピン、メキシコなど13年の海外駐在を経験し、鉄道、石油化学、航空、上下水道など、多くのプロジェクトに関わる。2年前より現職。中小企業診断士。
出展企業のご紹介
「新価値創造展2017」に、数多く出展いただいたジェグテック登録企業の中から
一部をご紹介いたします。各社、優れた製品・技術・サービスを
アピールし、ここからまた新しいビジネスがたくさん生まれそうです。