「ピンポイントかつタイムリーに
ニーズ情報を得られたのが、取引への近道でした」
臼田総合研究所株式会社 代表取締役社長 臼田 裕 氏
ABOUT COMPANY
臼田総合研究所株式会社は、ジャイロ(角速度)、加速度、気圧、光、音、温度など
世界最高の17軸のセンサーを搭載したチップを開発、製造しており、
同社の製品は生産現場の故障予知や遠隔稼働監視、マーケティング活動などのさまざまな活用が今後期待されています。
今回、ジェグテックを通じて、大手通信会社のソフトバンク株式会社と
IoT分野の新事業創出に向けた事業提携にどのような形で成功したのか、代表取締役社長の臼田裕氏にお話を伺いました。
開発面、技術面、権利面での、独自のビジネス戦略が強み。
「当社の主軸は、世界最高17軸ウェアラブル型ロボットセンサー“U-BRAIN RS-01”です」と、まずは自社の強みからご説明くださった臼田氏。「このU-BRAIN RS-01は、ジャイロ、加速度、気圧、光、音、温度と5ch I/Oを超高密度実装した重さ2gの超小型·軽量センサーで、IoT、ロボット、ウェアラブル機器などへの適用ができます。また、センサーハードウェアのみならず、無線ユニット、ファームウェア、ミドルウェア、アプリケーションを統合開発しているため、センサーハードウェア導入時のシステム開発を加速することが可能です」とご紹介いただきました。
さらに、創業前の2002年頃から40件以上の特許申請を行い、創業時には19件の普通実施権及びサブライセンス権を取得していたそうで、自社製品·技術を販売あるいは他社に提供するに当たり、開発面、技術面、権利面において他社に依存する必要がないため、独自のビジネス戦略が立てられることも大きな強みなのだと言います。
ジェグテックには多くのマッチング機会が用意されている。
そんな同社は、ジェグテックには立ち上げよりご参加いただいていました。「当初は、中小機構が運営するインキュベーションセンターに入居しており、そこのインキュベーションマネージャーの方に勧められてジェグテックに参加することにしました。ジェグテックを活用することで、より当社の販路開拓につながればという思いで参加したことを今でも覚えています」と臼田氏は当時を振り返ります。
「ジェグテックではWeb上でのマッチングだけでなく、大手企業や海外企業とのマッチング会等、数多くのビジネス機会が豊富に用意されており、当社の販路開拓に非常に役立っています」。その言葉通り、ジェグテックを通じて知り合ったある大手企業とは販売代理店の契約を締結に至り、直接の顧客獲得、売上増加を図ることができているとのことです。
会員数の多さを活かし、直接的な販路拡大・顧客開拓を。
いくつかの民間企業が提示するサービスを活用してきた中で、それら民間企業のサービスよりジェグテックのサービスの方が直接的な販路拡大につながっているという実感をお持ちの臼田氏に、具体的なジェグテックの優位点を伺うと「ジェグテックと他のサービスとの大きな違いは、配信されるニーズがピンポイントな内容であることが多く、直接的な取引に結びつきやすいことと、ジェグテックを通じて問合せをいただく方とも取引に発展することが多いことが挙げられます」とのご回答が。他のサービスの場合、カタログ等の要求に関して返信をしてもレスポンスのないことが多いそうですが、ジェグテックのユーザーからの問合せは比較的次につながっていくケースが多いと感じておられるそう。「そういった意味では、ジェグテックのユーザーは、具体的な商談や情報交換を希望して問合せをしている方が多いと言えるかも知れませんね。他のサイトと比較して会員数も多いですし、当社の製品を広く告知可能で、その結果多くのお問合せをいただけております」と、臼田氏はジェグテックに対し非常に好意的。また、Web上でのマッチングのみならず、リアルでの商談会やマッチングなど、さまざまなビジネスマッチングの機会もご用意しているため、企業の直接的な顧客開拓·売上増加に役立っているという面でもジェグテックを評価していただいているようです。
中小企業の新たな営業ツールとして期待。
「繰り返しになりますが、ジェグテックでは確度の高いニーズ情報がピンポイントかつタイムリーに配信されるので、直接的なビジネスに繋がりやすい印象があります。また、現状当社が営業人員を新たに確保して営業活動を拡充することはコストの関係上難しいですが、ジェグテックを活用することで費用をかけずに各種ニーズ情報が得られることは、中小企業にとっては非常に素晴らしい仕組みであると感じております。また、世の中の大企業がどういったニーズを持っているのかなど、世の中の流行りのようなものを、ジェグテックを通じて感じることができるところも、もう一つのメリットだと思います」と臼田氏。今後、同社の製品を開発する上で、今流行していることを捉えることは非常に重要で、最新のマーケット情報をつかむ上でも重宝しているのだと言います。
短期間で事業提携に至った、ソフトバンク社とのマッチング。
ジェグテックを活用した結果、実際に事業提携にまで話が進んだ事例として挙げられるのが、冒頭にも触れた大手通信会社ソフトバンク株式会社とのマッチング。その経緯について臼田氏はこう語ります。「ソフトバンク社では、小型で高性能、かつ軸数が多いセンサーを探していたようで、その最中にジェグテックを通じて当社をお知りになったようです。そうして、直接ソフトバンク社のご担当者様から当社にご連絡をいただいたのが始まりでしたね」。その後、順調に商談が進行し、今後のIoT市場の拡大等に向けた開発において、ソフトバンク社と秘密保持契約の締結へと至ったのだと言います。「現在も、ソフトバンク社との連携は進行中です。今回のソフトバンク社との連携は、非常に短時間で提携に向けた話が進み、Webを活用したマッチングの効果にとても驚いています」と、臼田氏は熱を込めておっしゃいます。
ジェグテックの企業ページが自社企業PRに貢献。
ソフトバンク社とのマッチング以外にも、ジェグテックを通じた出会いを経て共同開発に至った例もあるとのことで、「ジェグテックを経由して、当社ホームページを来訪される企業が多く、ジェグテックの当社企業ページが当社のPRに貢献してくれています」との実感をお持ちのよう。最後に、ジェグテックの今後の活用について一言お願いすると「ジェグテックの当社ページに多くのセンサー適用事例を掲載することで、センサー適用の可能性を多くの企業に知ってもらい、需要の拡大を図っていきたいと考えています。また、今後のビジネスでは、1社単独での事業では限界があり、企業間の連携が非常に重要になってきます。ジェグテックに多数登録されている素晴らしい中小企業の中から、当社と共存共栄できる企業を探して、企業間連携の取り組みを今後加速させられればと思っています。また、ソフトバンク社と連携して実施している事業についても、今後ジェグテックを上手く活用し、PR活動を行っていきたいですね」とのお言葉をいただきました。
FROM J-GoodTech
今回取材させていただいた臼田総合研究所株式会社は、
他社では真似のできない世界最高の17軸のセンサーを搭載したチップを開発、製造しており、
その技術力が大手企業のソフトバンク株式会社の目に留まり、提携に至りました。
日本の中小企業は技術力が高いと言われて久しいですが、
まだまだ世の中で知られていない中小企業が数多くいらっしゃいます。
今回ご紹介したマッチングも、ジェグテックを通じて大手企業が当該企業を知ったことで提携に至った事例です。
今後も中小機構では、こういった卓越した技術力やサービス等を有する中小企業に焦点をあて、
中小企業が多くの企業の目に触れるような活動を促進していきたいと考えております。