「無料のサービスだからこそ、
失敗を恐れず“可能性”に挑戦し続けられる」
株式会社LIXIL 技術戦略推進部技術リサーチG 主幹 三浦正嗣 氏
ABOUT COMPANY
ジェグテック大手パートナー企業である株式会社LIXILは、生活者視点に立ったイノベーションを推進しながら、
業界随一の豊富な商品を展開し、より快適な住まいと暮らしを実現するソリューションを提供されている企業です。
今回、ジェグテックの「ニーズ機能」を通じて、将来に向けた研究開発を促進するため、
技術開発協力を一緒に行ってくれる企業を見つけ出すことに成功しました。
その経緯を含め、LIXIL 技術戦略推進部技術リサーチG 主幹 三浦正嗣氏にお話を伺いました。
抱えていたのは「研究者と外部技術との接点をどう築くか」という課題。
研究から商品開発、そして商品設計というステップを踏んで製品を製造しているという「株式会社LIXIL」。その一連の中、研究から商品開発への段階で技術課題を抱えることが多く「特に新しい技術への取り組みでは、社内の研究所のみで解決するのは非常に難しかった」と、ジェグテック活用前の状況を三浦氏は振り返ります。「その場合は、求めている技術を探すために、社内の購買部門や取引先の商社のつながりを頼ったり、展示会に赴いたり、知っている企業に直接コンタクトしたり、さまざまな方法を駆使します」と三浦氏。しかしながら、技術を必要としている研究者たちの多くは、自分の研究に専念して仕事をすることが多く、専門分野以外での幅広いつながりを持つ機会がなかなかないのだそう。「中小企業の方とも、展示会や人づてなどの縁で知り合う以外には接点がありませんでしたね。一方で、研究者に対しては“研究に集中できる環境にすること”が大切と考えて、技術課題の解決に向けて外部の技術を探るサポートをどのように行うかが大きな課題でした」と語ります。
コーディネーターの親身な助言を受け、ジェグテックへ登録。
そのような状況下で、2016年11月、東京ビックサイトで開催された中小機構主催の「新価値創造展2016」の「J-GoodTech特別企画」に赴いたところ、ジェグテックのコーディネーター(専門家)に声をかけられたという三浦氏。「“技術課題でお困り事はありませんか”との親身なお言葉を受け、今探している技術について率直に相談させていただきました。後日“ジェグテックならその技術を持った企業を見つけられるかもしれない”と連絡をもらい、ジェグテックの“ニーズ機能”をご紹介いただいたのです」と、ジェグテック登録の経緯を教えてくださいました。
公開範囲を考慮しつつ、「ニーズ機能」で要望に合う協力企業をサーチ。
ジェグテックには、ニッチトップ企業や優良企業が登録していることに加えて、中小機構の審査を経た企業のみが集まっていることも事前に把握していたため、活用するにあたって大きな不安はなかったという三浦氏。ただ、同社の要望に応えられる企業が登録されているかどうか、登録されていたとしてもその企業が提案をしてくれるかどうかだけが心配だったと言います。「今回、当社から発信したニーズは、民間のマッチングサービスではなかなか探索が困難と思われる案件でした。それにも関わらず、ジェグテックのコーディネーターの方は、ジェグテック登録企業の中から提案をしてくれそうな企業を数社ピックアップしてくださったことに驚きましたね。また、“ニーズ機能”を使えば、当社の名前を伏せたままピックアップされた企業だけにニーズ情報を提供できるため、秘匿性を保った状態で具体的な要望を発信できたこともよかったです」と語る三浦氏は、ジェグテックのサービスがすべて無料であることから“やってみなくては分からない”の心づもりで発信できたこともありがたかったのだそう。「ニーズ発信後も、コーディネーターの方が提案企業とのやりとりを丁寧に仲介してくださり、中でも、提案企業の技術力を知るため先方への訪問を勧めていただいたことは、今回の商談成立に大きく貢献したと考えています」と、多くのメリットを挙げていただきました。続けて「ニーズを発信する際に気をつけるべきことは、求めているニーズを可能な範囲で明確に伝えることだと思います」との留意点も。「技術を探す以上、そのニーズ情報が公開されてしまうので、どこまで情報を公開するのかについては、何度も関係者と話し合いをしました。公開していい情報と公開できない情報の線引きはとても難しいですが、その公開範囲をできる限り吟味した上、中小企業側が提案しやすいように詳細なニーズを出すことが商談へとステップを進める上で大切だと感じています」。
低コストで、ニーズに合う最先端技術と出会う。
マッチングの成功体験を経て感じたジェグテックのメリットを改めて伺うと「メリットは、大きく2つあると思います。1つ目はやはり、ニッチトップ企業や最先端の技術を持った企業と出会えることです。先ほども述べたように、今回発信したニーズは、他の民間のマッチングサービスでは解決し難いと思われるような案件でしたが、ジェグテックには希望の企業と出会える期待と可能性を感じることができます。また、中小機構が審査した企業だけが登録されているので、安心して相手企業からの提案も受けられます。2つ目は、ニーズ発信をする際に、失敗を恐れることなく挑戦できるところです。抱えている課題を解決できるような技術を探そうとすると、それなりのコストと労力がかかる上、探したからには社内でも一定の成果を求められます。しかしジェグテックの場合は、余計なコストをかけずに、コーディネーターの方が要望にマッチした技術を持つ企業を探してくださるので、高いモチベーションを保ちながら、いつでも活用できることは大変魅力的なメリットだと思います」と、確信を持った口調でお答えいただきました。最後に、今後のジェグテックの活用についても一言お願いすると「もしまた、当社で解決できない技術課題が出てくれば、積極的にニーズ機能を使っていきたいですし、その有効性を当社の他の部門にも勧めていきたいと思っています」と三浦氏はおっしゃいました。
FROM J-GoodTech
LIXIL社をはじめ大手パートナー企業の多くは、普段から積極的にイノベーション推進をしており、
中小企業の持つ技術や製品に関心を持たれています。今回取材させていただいた事例は、
中小企業に関心を持っていても出会う機会がほとんどないパートナー企業の研究者の方と、
優れた技術を持っていても大手企業と接点を持ちづらい中小企業が、
ジェグテックの「ニーズ機能」とコーディネーターを通じて出会うことができた事例です。
ジェグテックは今後も、LIXIL社のように技術課題を抱えているパートナー企業と
優れた技術をもつ中小企業を結びつける「架け橋」のような存在になれるよう、
今まで以上によりよいサービスを提供していきたいと考えております。