「連携企業を手軽に発見できるのは、
中小企業にとっては本当にありがたい仕組みです」
株式会社コスモテック 新規事業部 マネージャー 下山卓紀 氏
ABOUT COMPANY
粘着技術をコア技術に、機能性フィルム材料をメインビジネスとする株式会社コスモテック。
使用目的に合せた総合的なソリューション(高分子技術、加工技術の組み合わせなど)を提供しています。
今回、ジェグテックを通じて、大手企業からの要望に沿った「機能性フィルムを適正に貼付する装置開発」のニーズを
ニーズ機能で発信して協力会社を募集。最終的には2社との連携により装置開発を進めることに成功しました。
その経過を含め、コスモテック 新規事業部 マネージャー 下山卓紀氏にお話を伺いました。
「ニーズ機能」の利用で、異業種交流から企業連携がスムーズに。
コア技術である粘着技術をベースに、研究開発から試作製品作成を含め、高分子を応用した製品開発・生産・販売まで総合的コーディネートが可能だという「株式会社コスモテック」。製品の代表例としては、スマートフォンに使用されている自己修復機能を持った保護フィルムなどが挙げられるそう。「当社は、機能性フィルムのさまざまな用途展開を進めるにあたり、異業種交流に積極的に取り組んでいます。今回の案件も当初から異業種分野の企業へ問合せようと考えていました。その手段として、ジェグテックのニーズ機能が有効だろうと判断したのです」と、今回のマッチングの発端から下山氏は語ってくれました。
「我々は、エンドユーザーが自社の機能性フィルムを活用するための装置を開発する場合など、自社で保有しない技術を持つ企業との連携が必要な局面もあります。今回は、その装置開発で連携してくれる企業を募る必要があったのです」と下山氏。実際、ニーズ機能を利用して協力会社を募集したところ、装置製造分野・デザイン設計分野・開発設計分野の企業7社からエントリーがあったとのこと。異業種の分野からエントリーをいただけたのは狙い通りで、企業連携を積極的に進めてみたいと思う良好な結果が得られたと言います。
できないことは無理せずに、できるところと連携してビジネスにする。
「異分野向けで対応する際に連携をしてくれる企業を探すのは非常に難しいですし、調査するのにも費用が掛かってしまいます」と、ジェグテック活用前の問題点を教えてくださった下山氏は、続けてこう語ります。「これまでも、いくつかの民間企業が提示するサービスを活用しておりましたが、ジェグテックでは費用をかけずにしかも手軽に連携可能な企業を発見できるため、中小企業にとってはありがたい仕組みであると感じています」。また現在は、商談会や展示会の活用も積極的に行い異分野異業種交流を進めているのだそうで、「できないことを無理してやるのでなく、できるところと連携してビジネスにする方針が当社にはあります。その考えのもと、より幅広く“できる”企業を探して、できないことに対応するため、ニーズ機能を利用し販路拡大につなげています」とおっしゃる通り、ジェグテックのニーズ機能はさまざまな分野の会員企業が利用されているため、広く問合せが可能であり、その結果、異分野異業種企業とのマッチングに貢献してます。
ジェグテックは、仲間作りや情報交換の場としても活用できる。
ジェグテックを活用して「着実にビジネスに向けて進んでいる」という実感をお持ちだという下山氏。「ニーズ機能以外にも、トピックスは面白い機能だと思いますし活用したいと思っています。また、今回のような企業連携によるビジネス展開を進める場合、仲間作りや情報交換ができる場があるのは非常に役立ちますね。ただ、スマホにも対応していただけると、必要なタイミング・場所を問わず受発信チェックが可能になるので、さらに利用しやすくなると思います。早期の対応を期待しています」と、ジェグテックに対するリクエストも最後にいただきました。
FROM J-GoodTech
今回取材させていただいた株式会社コスモテックは、積極的な販路開拓の活動をされており、
自らニーズを発信することで企業連携につなげていった事例です。
日本の中小企業には技術力の高い企業が数多くいらっしゃいます。
そうした企業が連携することで、新規分野のビジネスが開拓されていく可能性を大いに感じたインタビューでした。
今後も中小機構では、このような連携事例をサポートする機能・サービスを促進していきたいと考えております。